PPC 6100/60AV をクロックアップ!

 Macintoshのクロックアップという話をよく耳にするようになったのはPower Mac が出てきた頃からだろうか。それ以前はアクセラレータを挿すというのが普通のパワーアップ法で、しかも異様にコストのかかるものだった。

 大体この頃からCPU周りと周辺のクロック分離が進んできたから、容易にクロックアップができるようになったのだと思う。

 そもそも最初に自分のマックがクロックアップできると聞いたときには衝撃だった。このテの危険な香りのする手入れはDOS/V系のマシンの専売特許だと思っていたからだ。

 怪しいとは思いつつも、1万ちょっとで我が6100が、8100並みの性能になるというのは非常に魅力的であった。という訳で結局、256KBの2次キャッシュとともにクロックアップキットが手元に届くことになった。

クロックアップキットの中身は非常に簡単なもので、ICのテストクリップとクロックモジュールが2個。それにCPU空冷用のファンが一つ。クロックモジュールは40MHzと42MHzの2個が入っており、CPUは2倍で動くのでそれぞれ80MHz用と84MHz用になる。

 装着はいとも簡単。ロジックボード上のクロックモジュールの上にクロックモジュールを乗せたたクリップを挟み込むだけだ。

4つ足のクロックモジュールにはDisableをかけることができるので可能となる荒技である。

 それで、84MHzにパワーアップした6100の使い心地はというと、なかなか快適である。4割もクロックアップして、2次キャッシュも付ければ当然といえば当然とも言える。

 気になる安定性の方は、CPUの空冷がうまく行っていれば「ほぼ」問題ない。かなり長いこと84MHzで使い続けてきたが、特に深刻な問題は起こらなかった。1度、ファンがお亡くなりになってしまった事があったが、そのときは立ち上がってもあっという間にフリーズした。しかし、ファンを新しいものに交換したらまた再び何事もなかったかのように動いた。問題は放熱だけのようである。 


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