LC475サーバーその5 静音化改造

 初めの所にも書いたが、LC475サーバーに繋がっているハードディスクは2GBのバラクーダである。こいつは「速い」「熱い」「やかましい」と、三拍子そろったヤツだ。アイドリング時のディスクの回転を止めることによって夜中の安眠が妨害されることが多少軽減したとはいえ、動き出したらやかましい事にはかわりない。やはり、ハードディスク自体が静かな物の方が良い。ということで、いろいろ検討してみた。

 ハードディスクが静かなのかどうかというのは、以外になかなか分からない。カタログスペックにそんな項目は見あたらないし、雑誌の評価記事でもあまりはっきりと書かれていないことが多い。結局は自分で見たことのあるものが一番確実で、後は口コミに頼らざるを得ない。

 現行製品で小電力で静かだと評判なのはIBMのドライブ。私自身もメインマシンの方に1世代前のDORS32160を使っているが、静かで小食でそこそこ速いと、良くできたドライブだ。現行機種もほぼ同じらしい。値段はQuantumに比べると少々高いが、信頼性まで視野に入れるなら決して高い物ではない。よっぽどこいつを買ってこようかとも思ったが、2GBもの容量は全然必要ないし、財布の中身も結構寒い。

 現行品が高くて手が出ないとなると、中古ということになる。ハードディスクは消耗品なのであまり良い選択肢ではないが、とりあえず目をつぶる。

 しかし、大抵古いハードディスクは結構うるさい。それでは全く意味がないのでちょっと困ったが、2.5インチのハードディスクが売られているのを発見した。2.5インチのハードディスクは少々遅いが、小電力のために回転数が押さえてあって、結構静かなことが特徴だ。SCSIの2.5インチなんぞ今はほとんど見かけないが、以前はPowerBookに採用されていた。それが最近になって中古として出回っているのである。値段も240MBなら6000円とお買い得であった。

 右下の一角の、上半分は補助電源。で、下半分に収まっているのが問題の2.5"HD。ひっくり返して装着したので写真では少々わかりにくい。中央の青いコネクタが自作の3.5"->2.5"変換コネクタ。

 実は、3.5"->2.5"変換コネクタで大ポカをやらかした。大特価\980で買ってきた変換コネクタが、実はIDE用だったのである。IDEの2.5"コネクタは、コネクタサイズが違うだけだが、SCSIの場合はピンアサインそのものが異なっているので流用はきかない。仕方がないので、フラットケーブルをバラして1本づつハンダ付けをする羽目になった。

 で、何とか筐体に収まって、フォーマット。HDT(PE)を使った。それからシステムの移動を行う。そもそも100MB位しか使っていなかったので、移動は楽勝。フォルダを片っ端からコピーするだけ。PCでIDEのHD入れ替えを行う事から考えたら、天国のようなものだ。

 さて、その効果の程はというと、絶大だ。とにかく、回っているのかどうか不安になるくらい音がしない。ここまでHDの音がしなくなると、今度はまたファンを黙らせたくなってきてしまった。
 きりがないな、こりゃ。


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