LC475を再生する(ちょっと改良&ソフト編)

 LC用のドライブベイを買ってきた。テープでHDを固定していても特になんの不都合も起こってはいなかったが、ちゃんとするにこしたことはない。タワー筐体などで使われているプラスチックのレール式ではなくて、金属製ではめ込む形のものだ。やはり、見てくれも少しは重要だ。

 ついでに、ちょっとしたアイデアを思いついたので実行してみた。サーバー側のフロッピーディスクの使用頻度は限りなく0に近いので、これをとっぱらってしまって、ここに補助電源を入れてしまおうというものだ。

 補助電源用のACはメイン電源のスイッチからとってきた。これくらいなら電流容量などは特に深く考えなくても大丈夫であろう。

 こいつの固定にはさすがに困って、結局は両面テープの出番となった。それほど頻繁に取り外す必要もないと思われるので良しとしよう。

 この改良によって外付けモノがなくなり、非常にすっきりとまとまった。ピザボックス型マックが二つ並んで、サーバー&メインマシンとなかなかおしゃれである。と、自画自賛して悦に入る。

 さて、サーバーと名乗るからにはソフトが必要だ。単に24時間走っているだけではただの電気食いである。

 まずは、ファイルサーバーとして立ち上げる。これは簡単で、アップルトークをONにして、接続方法をイーサにして、ファイル共有を開始して、ドライブの方でも共有を許可にするだけだ。たったこれだけでファイルのリモートアクセスができるのだから面白い。

 これらの設定を行えば、基本的にファイル共有はOKだ。ちなみにこれはOpenTransportの場合であるが、古いシステムの場合は、'AppleTalk'のかわりに'ネットワーク'で同様の設定をする。

 次に簡単なのはプリントサーバー。ところがここで問題が起こった。なんと肝心のプリンタの調子が悪いのである。トナーカートリッジを替えたばかりなのに、不幸だ。今のところはどうしても必要な物ではないので、修理するとか買い換えるとかいう事は考えていない。ボーナスが出て、懐に余裕が出たら考えることにしよう。

 ただ単にファイルサーバーとして走らせておいても面白くもなんともない。素直にHD増設をした方がよっぽど使い勝手も良いはずだ。では、個人ユースでの24時間営業マシンは何をするべきか。ずばり、深夜の自動巡回である。テレホーダイ時間帯にBBSやインターネットをまわって情報やメールを拾ってくる。さらにメールの送信やHPのアップロードもやってくれると有り難い。

 別にわざわざ24時間マシンでやらずともメインマシンのタイマー起動でやれないこともないのだが、たまたま夜中にマシンを使っていると、巡回を始めてしまったりと運用で結構面倒なことも多い。また、メインマシンはかなり騒がしいので夜中の運転には不向きだ。

 自動運転にかかせないのがこれ。CE Software の Quickeys。

 一体何をする物かというと、簡単に言ってしまえばDOSのバッチファイルのような物である。マウスの動きやキーストロークを記録して、再生する。登録したシーケンスを指定時間に自動再生するといったことも可能だ。Apple Scriptがこの世に出てからあまり見かけなくなってしまったが、Apple Script未対応ソフトやスクリプトサポートされていない機能でもコントロールできるので非常に便利である。両方組み合わせれば、ほぼ無敵だ。これを使って巡回用ソフトを立ち上げ、スタートさせる。

 WWWの巡回には、とりあえず手元にあったこれを使ってみた。

 ところがこのソフト、巡回時間や曜日指定ができるくせに立ち上げっぱなしで使うことが想定されていない。立ち上がったときにはオートで巡回スタートができるくせに、一度巡回してしまうとスタンバイモードに戻ってしまうのだ。結局Quickeysで巡回スタートをかけてやらなくてはいけない。どうもいまいちだ。

 で、こいつはオンラインでライセンスを購入すると機能制限が外れて正規版となる仕掛けだが、私はまだ送金していない。というのも、発売元のBUG自体に不安があるからだ。社長が云々...というニュースはまだ記憶に新しい。さらに、サポート元のBUGのホームページの更新も止まったままだ。こんな所に送金するのは冒険以外の何物でもない。他に適当な物が見つかったら即刻乗り換えるつもりだ。

 次は一番肝心なメールである。しかし、これが困った。想定している使い方は、メインマシンでメールの閲覧と作製を行って、サーバーが夜中に送受信を行うといったものだ。POPでメールを拾ってくるメールサーバーがあればうまくいきそうだが、そんな物にはお目にかかったことがない。しかも、そのシステムを動かすために、メインマシンに適当なIPアドレスを振ってしまうと、メインマシンからのPPP接続ができなくなってしまう。

 苦肉の策として、サーバーマシンではEudoraを普通に動かしておいて、メールボックスを共有することでしのいだ。メール設定ファイルだけ別にしておけばメールボックス自体は何とか共有できるようである。ただし、サーバー側のEudoraで、送信待ちメールが増えたことを検出できなくなって送信に失敗することがあるのと、新着メールの通知ができなくなるのが欠点だ。

 で、何かいい物はないかと探してみたら、CommuniGateなるものを発見した。これはAppleTalkベースのメールシステムで、POPやSMTPやFAX等のゲートウェイが用意されている。機能的にはぴったりだ。フリーではないが、機能制限なし、期間制限なしのトライアルバージョンはフリーで使える。

 かなりヘビーなシステムなのでインストールが手間なのと、マニュアルが英語しかないのとで、まだしっかりと動いてはいないが、ちゃんと動けばかなり使えるかもしれない。ただ、トライアルバージョンではメールの本文先頭に*This message was sent using a trial version of CommuniGate(tm) SMTPGate* なる文字列が入ってしまうので、日常的に使うには無理があるかもしれない。ちゃんとしたライセンスを購入すると高いんだろうな...


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