ごみ捨て場から拾ってきたLC475を再生する(実践編)

ちょっと脱線

 詳しくは省略するが、実家でのLCIIIとの入れ替えはうまくいった。とはいっても、HDとメモリを積み替えるだけだからそんなに大仕事ではない。ただ、インストールされているOSが古くてLC475を認識しなかったのでKT7.5.3 に入れ替えただけだ。

 あと、親の気まぐれでプリンタを買った。私個人としてはBJC700を買ってみたかったが、出資者(親)の指名はPM700だった。なんでも知り合いが使っていて、非常に調子が良いらしいからだという。

 このプリンタの特徴はフォトインク使用の写真画質ということだが、どうせ専用紙でないと、ろくな絵が出てこないので余り興味はない。

 それよりも私が気にくわないのが背面給紙を採用していることである。背面給紙機構は、本体スペースの割に占有空間が異様に大きくなるし、用紙の補給が面倒なので、私は嫌いである。

 ところが、実際に使ってみると背面給紙には大きなメリットがあることに気が付いた。紙送りがほぼ水平で反転しないので、厚紙でもなんでも簡単に印刷できるのである。しかもミスフィードも全然なし。

 場所を食うのは家庭向きではないが、厚紙でもなんでも印刷できるのは非常に家庭向きである。一般家庭におけるはがき印刷の割合が非常に高いことを考えると、背面給紙は案外家庭向きなのかもしれない。

ここから本題

 さて、年中無休サーバーにする方のLC475である。方針としては、「止まらない」「うるさくない」が目標である。「止まらない」はサーバーになるからには当然であるが、「うるさくない」というのも個人が家庭でサーバーを動かすには重要な要素となる。

 まずはカードとメモリの装着。これに関してはなんの問題もない。そして次はハードディスク。手元で余っているのを使うわけだが、ちょうどあったのがなんと、2Gのバラクーダである...

 

 こいつは容量は申し分ないが、「速い」「熱い」「やかましい」と、三拍子そろったヤツだ。「速い」のは大いに結構だが、熱くてやかましいとなるとあまりケッコウとはいいかねる。人が寝ているすぐそばでキンキンとHDの回転音が一晩中したらたまったものではない。おまけにLC475の電源容量も心配だ。静かそうなHDを買えばよいのだが、セカンドマシン用にHDを買い足すのもしゃくだ。そこで、「Sleeper」というシェアウェアにご登場願った。

これはスクリーンセーバーなのだが、ノートPCのようにHDの回転もスリープさせることができる。夜中に自動で動き出すときはどうしようもないが、とりあえず一晩中HDの回転音を聞く羽目になることは避けられる。

 これでHDの諸問題はクリア...しなかった。

 マックは通常、HDを直接筐体にネジ止めせず、プラスチック等の別部品にマウントして、それを筐体にはめ込むようになっている。

 で、HDのマウント用の部品がなかったのである。それほど高価な部品ではないので後日購入するとして、さしあたっては仕方なくテープで固定となった。

 電源容量の問題は、外付けの補助電源を付けることで間に合わせた。本体とは別に電源を用意して、HDの電源コネクタに引き込むのである。LC475本体から出ている電源コネクタが宙ぶらりんになっていて、かわりに横の箱から電源を供給しているのがおわかりいただけるだろうか。こうしておけば、いくらピザボックス型筐体の電源が弱いとは言っても、なんとかなる。はずだ。

 コンピュータから発生する騒音にはもう一つ、空冷ファンの音がある。とはいってもこれを止めてしまうと、ついでのおまけにシステムが全部止まってしまう可能性が高くなるので、回さないわけにはいかない。しかし、音量をおさえる余地はある。

 まず、空冷ファンの音がどういう性質のものかというと、結構意外なことにファンの回転音よりもスリットの風切り音の方が大きいのだそうだ。というわけでさっそく本体下部のスリットを除去する。ニッパーで元気よくちょんぎるだけだ。

 で、実際の所、これはかなり効果があった。HDの回転を止めてもまだうるさいと感じる人にはおすすめである。ただし、回転するファンがむき出しの状態になって、コードや指をつっこむと簡単に絡まってしまうので、気を付けていただきたい。

 本体に手を入れるのはここまでである。33MHzにクロックアップというメニューも残っているが、アツアツのほかほかになって落っこちてしまうと困るので、とりあえずは25MHzのままでいくことにした。

 ハードの準備完了!次はソフト編


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